フェローズ2001年の春夏モデルとしてリリースされたこのシャツは、2000年にリリースされた猿柄同様、現存する古い鞍掛に描かれていた図柄を復刻した生地を使って仕立てられています。
ちなみに、この唐獅子が描かれている元ネタの鞍掛と、猿が描かれている元ネタの鞍掛はどちらもフェローズが実際に所有しているとのことです。
(参考まで、2002年リリースの「鷹匠」もパッと見はこれらのシャツと同様、元ネタが鞍掛っぽい雰囲気があったのですが、実は国立博物館所蔵の友禅の着物に描かれていた図柄の一部を抜き出したものが使われていました。実際の図柄には襖が描かれていて鷹はその襖にとまっているのですが、シャツではその襖の縁の模様をそのまま流用して止まり木にアレンジされています。)
前面です。左側上部に唐獅子、右側下部に牡丹が大きくプリントされています。
後面です。前面と同様に左側上部に唐獅子、右側下部に牡丹が大きくプリントされていますが、猿柄と同じく元ネタは左右別々の手描きの図柄のため、前面とは微妙に図柄が異なっています。
前面唐獅子部分のアップです。吽行(うんぎょう:口を閉じた姿)になっています。
後面唐獅子部分のアップです。阿行(あぎょう:口を開く姿)になっています。